【コミケ99A】オフラインで2年ぶりのコミックマーケット99開催


 2020年5月に行われる予定だったコミックマーケット98(通称コミケ98)が新型コロナウィルスがまん延したため開催中止、2020年12月末はエアコミケ2がオンラインで開催されました。その後、2021年5月に行われる予定だったコミックマーケット99(通称コミケ99)も、緊急事態宣言等で開催を延期し、改めて2021年12月30日から2日間、新コミックマーケット99(通称コミケ99A)としてリスケジュールされました。2年ぶりのオフライン開催となった新コミケ99ですが、検温や感染対策を行った上で、時間により入場者を制限し、密にならない状態で行われる冬コミケ、例年では見られないオペレーションで緊張感がありました。

エリアを区切り、リストバンドで管理

 入場口を東と西の2箇所に設置し、更にアーリーアクセス・午前入場など段階的に入場者を呼び出すチケット制を導入することで、人が密になることと人の滞留を避け、さらにワクチン接種確認と温度チェックを前段に設けることで混雑を避けています。初のオペレーションではありましたが、何度もシミュレーションを行っているのか、現場では大きな混乱はありませんでした。今回はモデルケースとしても注目されており、その意味では大成功だったのではないでしょうか。

 東地区と西地区・南地区を分離することで、混乱と人の流れを管理し、入場が落ち着いた午後から通路を開放し、移動を可能としました。

 それぞれのブースも広くなり、参加者の中からは「今回のコミケは快適すぎる」との声が上がるほど。久しぶりのオフラインで開催されるコミケを楽しんでいました。

企業ブースは西4階と南4階を利用

 前回から利用開始した南展示棟ですが、今まで西3・4ホール(西4階)のみの利用だった企業ブースが南棟も利用し、それぞれの展示ブース間を広げ、密にならない対策を取ってました。アニラジ関係のブースは、今回は文化放送A&G+のみの参加で、例年コミケに参加していた関西の放送局であるラジオ大阪、及びラジオ関西は不参加となりました。行動緩和されたとはいえ、関西地区からの出展を自粛した模様。同様にインターネットラジオ局の音泉も不参加となりました。会期も2日に短縮され、入場者も大幅に制限する今回は様子見の判断をした模様です。

 前回の青海棟と違い、再び同人即売会場と併設された形になり、午後になると人も増えてきて、新型コロナまん延前の活気には追いつかないものの、ユーザーの久しぶりの企業ブースを楽しむ姿が眩しく感じられました。

 次回のコミックマーケットは記念すべき100回記念。開催日程などは現段階で未定ですが、制限が少しでも緩和され、参加したい人が自由に参加できるコミックマーケットが帰ってきてほしいと思います。


【関連リンク】

○新コミックマーケット99ホームページ
https://www.comiket.co.jp/info-a/C99A/C99Ainfo.html

(2021/12/31)

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